読書記録
本を積むのは簡単ですが、読むのはちょっと難しい。
・世界史 (上) / W.H.マクニール (中公文庫)
457ページに渡って小さい文字で綴られている本です。
読む前はかなり敷居が高いと感じていましたが、一旦読み始めると、かなり親切丁寧に書かれているように感じました。訳本なので若干日本語の不自由な部分もありますが、根気良くちまちまと読み進めれば問題ありません。(一文が長く微妙にこなれきっていないので、ぼーっとしてると頭に入りません)
さて上巻では主に各地域、各民族の文明の形成過程や、諸民族と蛮族との争いを通じた文化の交流や衰退、宗教の変遷について触れられています。前半では500年頃まで、後半では1500年頃までについて書かれています。(それだけに各文明を全て詳細に記述するのは大変で、めりはりを付けた、重要な部分や他民族との関わりについての詳細な記述が主になっています)
メソポタミア文明、ギリシャ文明、へレニズム文明、イスラムについてはかなり詳しいです。特にギリシャ文明は申し分ないと思います。戦術一つ文化一つ取っても、これまでの歴史(諸都市が形成されるまでの過程)を加味しつつ記述されているので、歴史に色が付いて見えます。(各個性などが分かり易いという意味)
ただ、中国史の内容が薄く感じられたのと、ローマ帝国についての記述が少し後すぎるように思われました。(後者は私の見解です) 下巻はこれから読みます。
以下読書記録を書きそうなまとめ。
・世界史 (下) / W.H.マクニール (中公文庫)
・英文翻訳術 / 安西徹雄 (ちくまプリマー文庫)
・ものがたり宗教史 / 浅野典夫 (ちくまプリマ―新書)